日頃の感謝の気持ちを贈るという、
大きな意味があるお中元とお歳暮。
あなたはこの2つに、
違いがあるかどうか分かりますか?
もしどちらも意味が同じならば、
両方を贈る必要はないんじゃない?
そう考えてしまいますよね。
お中元とお歳暮、
どちらか一方だけでいいなら、
何を贈るか悩む時間も、
贈り物にかかる費用も半分になるのになぁ…
そこで今回は、
お中元とお歳暮に違いはあるのか、
また両方贈った方がいいのか、
という気になる点についてお話ししましょう!
お中元とお歳暮の違いって何?
お中元とお歳暮の風習は、
なんとなく1つのセットとして
考える人が多いと思います。
でもこの2つを比べると、
意外と多くの違いがわかるんですよ。
◆時期の違い
地域によって差はありますが、
お中元は7月上旬~15日、
お歳暮は12月13日~20日、
と一般的にされています。
◆由来の違い
お中元は中国の「元」という行事と、
日本の仏教が交わった日本独自の文化です。
お盆に近い事から、
仏様への供え物を親しい人に贈る風習が、
お中元の始まりとなっています。
一方お歳暮は、
歳神様をお正月に迎えるため、
本家や家元に、
供え物を持ち寄る風習から始まっています。
つまりお中元は仏様の、
お歳暮は神様への供え物が由来
となっているんですね。
◆込められた意味の違い
お中元は半年間の感謝の気持ちの他に、
暑い夏で崩しがちな相手の体調を
気遣う気持ちが込められています。
またお歳暮は一年間を通しての感謝や、
来年もお世話になりますという挨拶も
込められていますね。
◆贈り物の違い
お中元は麺類やビール、水菓子などの、
暑い季節を乗り切れるような、
涼やかな食べ物や飲み物を。
お歳暮はハムやソーセージ、鍋の具材など、
年始年末に家族みんなで楽しめる物を
贈る傾向にあります。
ちなみに一年の締めくくりの意味からか、
お歳暮の方が相場が高いようですよ。
どちらも感謝の気持ちを込めて贈るものですが、
ハッキリと違いがあることが分かりますよね。
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お中元とお歳暮は両方贈った方がいい?
一昔前はどちらも贈るのが当然と
されていたようですが、
結論から言うと現在は、
お中元とお歳暮の両方贈らなくても、
マナー違反とはなりません。
もし片方だけを贈ろうと考えているなら、
一年の感謝を込める意味合いの、
お歳暮を贈るといいでしょう。
またお中元やお歳暮は、
相手との親しい関係が変わらない限り、
継続的に贈るものです。
急にやめるのは失礼にあたるので、
数年かけて徐々に金額を下げながら、
ゆっくりとフェードアウトするのが
得策だということを覚えておいて下さい。
ちなみに我が家の場合、
基本的にお歳暮で対応しますが、
お歳暮だけでは足りないくらい、
日頃からお世話になっている!
そんな人にだけお中元を贈ります。
感謝の気持ちを伝えるのは
なかなか難しいものですが、
お中元とお歳暮の違いを知り、
自分のできる範囲での贈り物や、
お礼をキチンと伝えることで、
さらに良好な関係を続けられる!
そう考えるとお中元やお歳暮の準備も、
苦ではなくなるから不思議ですよ。
みなさんもこれらを参考に、
相手に喜ばれる、感謝の気持ちを込めた、
お中元やお歳暮を送って下さいね。